上野村

STORYNo.005

夢は庭つき一軒家で自給自足の生活!

就職、結婚を機に上野村での暮らし始めた元延さんと椋子さん。都会出身の若いおふたりが感じる上野村の魅力を教えてもらいました。

  • 藤井 元延さん・椋子さんご夫婦
  • 元延さん:千葉県習志野市出身/椋子さん:東京都練馬区出身
  • 村民歴 元延さん:5年/椋子さん:1年 ※2020年9月時点

 ふたりが出会ったのは大学時代でした。東京・世田谷区にある東京農業大学で、ふたりとも福祉施設の花壇整理などのボランティア活動をするサークルに入っていたそうです。ゼミも同じで、森林総合学科で樹木の生態など林学を研究していました。

林学に興味を持ったきっかけは何ですか?

「子どもの頃からクワガタが好きで、親父とよく昆虫採集をしていたんです。あるときテレビで林を育てている人の特集を見て、面白いなと思って興味を持ちました」(元延さん)

 そんなふたりに、卒業と同時に転機が訪れます。元延さんは、夢だった林業の仕事に就くために、上野村の森林組合に就職しました。椋子さんは東京の造園会社に就職したため、そこから遠距離恋愛が始まったのです。

森林組合で働く様子

上野村森林組合

上野村の最初の印象や思い出は?

 「上野村に来た最初の印象は、人がすくねえなぁ、と(笑)。でも、周囲の方にすごくよくしてもらって、来てよかったと思いました。地域のお祭りで近所のおじいさんと一緒にお酒を飲んだり、ここでの人付き合いはすごく面白いと思います。上野村森林組合では、森に入って針葉樹などをチェーンソーで切り倒して工場に出荷する仕事をしています。すごく楽しくて、これは天職だなと思いました」(元延さん)

 「夏場はよく上野村に遊びに行っていました。冬場は寒いので、彼に東京に来てもらっていました(笑)」(椋子さん)

 お互いに行き来しながら、順調に関係を深めたふたり。2019年10月、結婚を機に椋子さんも上野村に移り住むことになりました。

 「私は東京生まれ東京育ちなので、上野村で暮らすことに少し迷いはありました。でも、田舎への憧れみたいなものもあって。それに、飛行機や新幹線を使わないと帰れない場所でもなく、帰ろうと思えばいつでも帰れるから大丈夫かな、と思って決心しました」(椋子さん)

元延さんと椋子さん、道の駅うえのでのツーショット

好きな上野村の食べ物は?

 「それはもう、いのぶたです! 私はいま道の駅で働いているのですが、レストランで出しているいのぶたのロースはめちゃくちゃおいしいです。上野村に来るまでいのぶたのことを知らなかったんですが、こんなにおいしいんだ!と思ってビックリしました」(椋子さん)

椋子さんは山のふもとで見られるツツジをぜひおすすめしたいそうですね

 「5月の頭に笠丸山に行ったんですが、紫色のツツジが山の斜面一帯に咲いていて、桜もまだ残っていて、周囲の家の庭には水仙の花が咲いていて、360度花!一面春!みたいな感じで本当に感動しました。天国みたいな景色でした」(椋子さん)

 元延さんと椋子さんの今後の夢は、「戸建てに住むこと」だそう。「今は村営のアパートなので、将来は庭付きの家に住んで、畑で野菜を育てたいです」とふたりは夢を語ってくれました。