おひながゆの行事は、4月3日早朝から行われます。
大昔、川に流されて疲れ果ててたどり着いたお姫様を、粥を炊いて介抱したのが始まりと言われています。
3月に入ると、10人前後の子どもたちで「おひながゆ」の準備が始まり、
川原に集まり2,3日かけて石を積み、「お城」と呼ばれる円形の囲いを協力しながら作ります。
月遅れの桃の節句、4月3日
夜明けとともにお城にお雛様、副食物、炬燵、かるた、トランプなどを運び込み、
お雛様はお城の一番奥に入り口に向けて飾ります。
乙父でのおひながゆの場合は、疲れたお姫様を介抱したことだけではなく、
お城の入口を村の北側の小高いところに祭ってある天神様の祠にむけ、天神様の雛を飾ったりする。
これは、学力向上の願いなども込められているのではないでしょうか。
「おひながゆ」は、山村の子どもたちに受け継がれている詩情豊かな楽しい行事です!
掲載月:2022年4月