上野村

STORYNo.011

子どもたちのためにみんなで動く、村の人たちの連帯感がすごい!

転勤をきっかけに移住し、中学校教諭を務める石井さん。村ならではの子どもたちとの関わり方や、移住3年目の日々の生活についてお聞きしました。

  • 石井 梓さん(中央列右)
  • 群馬県富岡市 出身
  • 村民歴 3年 ※2021年2月時点

上野村に来たきっかけは?

 私は中学校の教員をしているのですが、3年前に転勤で上野村に来ました。地元は上野村から車で1時間弱のところにある群馬県富岡市です。上野村には小さい頃に一度来たことがある程度で、きちんと訪問するのは今回の転勤が初めてでした。上野村に転勤と聞いて、ビックリはしたのですが、もし遠くの学校に行くなら上野村がいいなと思っていたので、ちょっと楽しみでもありました。

 上野村に来てまず「川がキレイだな!」と思いました。そして、山が近い! 実際に住み始めてからも、桜や新緑、紅葉など、自然をすごく近くに感じられます。村の人たちとおしゃべりをしたり、いろいろとかかわらせていただく機会も多いのですが、皆さんとてもあたたかいです。移住して3年目になりますが、ゴミ出しをするときにちょっと会話をするなど、村の知り合いも増えました。

 

美しい清流 神流川

ふんわりと美しい 上野村の春の山

休みの日は何をしていますか?

 宝塚が好きなので、東京に舞台を観に行っています。雪組のファンで、毎公演1回は観たいと思っているのですが、今は新型コロナウィルスの影響で行けていません。私が宝塚ファンだということは、ぜひ広めていきたいと思っています(笑)。

 そのほか、休みの日は学校の卓球部の練習に行ったり、練習試合の引率をしたりすることもあります。顧問というわけではないのですが、上野村中学校には卓球部しかないので、先生みんなで練習を見ています。

 あとは車で高崎に買い物に行ったり、家でYouTubeを見ながらヨガをしたりしています。

お仕事について教えてください

 上野村立中学校で国語を教えています。教師になって6年目で、正式に採用されてからはここが2校目です。生徒は全校で19人。私が担任を受け持っている2年生は8人です。最初は人数が少なすぎて、どうやって授業をすればいいんだろう、と戸惑いましたが、慣れると全員に目が行き届き、みんなと話ができるのでいいなと思っています。高校は上野村にはないので、みんな隣の市や町に行くことになります。

 上野村の子どもたちは、みんなとても素直。やさしくて友達思いの子が多いですね。授業中や休み時間など、子どもたちが予想もしていないような言動や行動をすることがあるんです。「そんなこと考えるんだ!」と大人のほうが勉強させられることも多く、教師になってよかったなと思います。あと、友達や先輩、後輩にやさしくしている姿を見ると、すごく感動しますね。グっときて、すぐに涙ぐんじゃう。涙腺弱すぎです(笑)。

 

上野村立中学校の子どもたちと先生

上野村の好きなところは?

 学校行事や生徒たちのイベント、子どもの教育や成長に関することに、村の人全体が協力してくれるんです。緊急事態宣言で一斉休校になったときも、村のテレビ局や役場の方が協力してくださって、オンライン授業ができるようになりました。みんなで助け合える連帯感はすごくいいなと思います。

 教師には転勤がありますし、あと何年上野村にいられるかは分かりませんが、もうちょっとここで頑張りたいなと思っています。上野村に来てすぐのときにはいろんな方に助けてもらったので、今度は自分が人の役に立てるようになりたいです。